お子様の道具選びについて

 

スノーボードの滑走技術について、Family Snow Projectが非常に重要でぜひ皆さんに知って頂きたいと思う項目についてご紹介させていただく中で、お子様の道具選びについてもぜひ触れておきたいと思います。

 

私たち大人にとっても、道具選びには悩ましいものがあります。自分のベストパートナーとなりパフォーマンスを支え、言うならば命を守るための選択となるものですから、納得いくまで考え、時には試乗を重ね自分の目指す滑りや実力に見合った“相棒”を見つけなくてはならないのです。

 

私の場合、ずっと道具選びは迷いの連続で、足のサイズも小さく、なかなか自分に合う「板」に出会えず数年間パフォーマンスをあげるのに苦労しました。安定性やノーズとテールの張り、全体的な硬さや粘り、走りを求めるとどうしても、推奨レングスよりも長めの板を使用せざるを得ない状況が続きました。取り回し(動きの自由度)に不自由を感じながらの練習…なかなか、自分が目標とするジャンプトリックをクリアしていくことができず、悔しい思いをしました。(身長159cm/推奨レングス139cm~144cmに対し、使用ボード147cm前後)

 

今、自分の滑りに対し、板の「硬さ」、「グリップ力」、「粘り」に関して推奨レングスを選択しても一定量満たしてくれる板に出会い、滑りが劇的に変化し目標をクリア、さらに高い目標設定に移行することができました。

 

(今はスロープスタイル用として143cm、カービングや基礎滑走用として146cmを使用させていただいています。)

 

女性や子供は、男性に比べて道具の選択が、滑走技術により大きな影響を及ぼすと感じています。理由は単純に筋力の差にあります。男性なら力で持っていけるところが、筋力の弱い女性や子供には難しいことが多々あります。ですので、オーバースペックな道具(自分の体格や筋力、実力以上のスペックをもった道具)は上達を確実に妨げます

 

よくお見かけするのが、“身体的成長を見込んで、長めの板を購入される”というものです。道具は高いものですし少しでも長い期間使用できるようにというご意向は重々理解できます。けれども、長い板は取り回しを妨げ、扱いが非常に難しく結局お子様の技術的な上達を妨げ、やる気を失うことにもなりかねません。(一定期間滑走し上級レベルになったうえでの話ですが、長い板を使いこなすことで滑走技術が磨かれる場合もあります。但し、本人の忍耐を要します。)やはり、具体的な目標を楽しくクリアしていくことがお子様のモチベーションの維持に必要だと考えれば、適切なスペックの道具で練習されることが必須です。

 

今は皆様ご周知のとおり、SNSやネット環境の発達によりさまざまな情報や購入媒体、コミュニティーが存在します。大きくなってサイズアウトした道具を家族間で貸し借りされたり、型落ちやネット販売でお安く購入することも可能かと思います。特に実店舗でプロショップを経営されながら、ネット通販対応していらっしゃるショップ様もたくさん見受けられます。たとえば、長さもスペックもオーバーな板を3シーズン使用するならば、ロースペックであっても、中古品ではあっても適切な長さの板を1~2シーズン使用したほうが、確実に技術は向上します。(例:50,000円の板を3年間使用<25000円の板を1.5年使用)

 

大人用、子供用関係なく、概してハイエンドモデル(高価格帯モデル)は「硬く」扱いに筋力や技術が必要な場合が多く、ローエンドモデル(求めやすい価格帯のモデル)は「やわらかく」筋力や技術面に自信がない方でも扱いやすくなる傾向があります。たとえば、ハイエンドモデルの張りのある板にローエンドのやわらかいビンディングを合わせても、板は曲がりません。ブーツに関していえば、同じ22.5cmであっても、レディースとキッズモデルでは、「硬さ」や「高さ」(ブーツの縦の全長)、そして「筒周り」や「足首周り」(ふくらはぎや足首周りの大きさ)は違います。より高い機能性を求めてレディースモデルを選択しても、足首周りやふくらはぎがまったくフィットしない…ということもあります。道具のマッチングも非常に重要ですので、上記の傾向を良く考えた上で購入を検討されることお勧めいたします。(一部ブランドで、レディースのSサイズのビンディングのほうがユースモデルよりもハイバックの高さ、ベースの大きさともに小さいということもありますので、注意が必要です。何を購入されるにしても、購入前に疑問点はできるだけクリアにしてくださいね!

 

できるだけお手軽に、お子様に適した道具で楽しんでいただける術はたくさんあると思います。購入ではなくレンタルショップの上手に活用されるのもひとつの方法です。レンタルショップ様によっては“シーズンレンタル”対応されているところもあり、スキー・スノーボード、サイズ交換自由で、1シーズン10,000円程度ということです!保護者の方にとってもゲレンデに上がる際の負担軽減にもなりますし、ホームゲレンデを決められて練習されるのであればお勧めの方法です。ぜひ、活用いただきたいシステムです。

 

購入、レンタルに関わらず、お子様の体格と技術に見合った道具を上手にマッチング、決してオーバースペックにならないよう気をつけてあげてほしいと思います。楽しく安全に上達するために、保護者の方が、適切なスペックの道具をお子様に準備し、雪上でお子様のがんばりを見守って頂ければ、素敵なスノーライフが過ごせると思います!